2011年1月13日木曜日

PICマイコンのプログラマ その1

今日ははPICマイコンのプログラマ(ライタ)のご紹介です。
私の電子工作ではマイコンを使っています。マイコンは、複雑な動作をする電子回路を、簡単な回路構成(ハードウエア)で作ることができる便利な部品です。回路構成が簡単なかわりに、その回路がどのように動作するかは、マイコンのプログラム(ソフトウエア)で決めることになります。 マイコンは買った新品の状態では何もプログラムが入っていません。私がこのブログで紹介している作品を作ろうと思っていただいても、必要な部品を買い揃えるだけでは作ることができません。その回路の動作を決めるプログラムをマイコンに書き込む必要があります。マイコンにプログラムを書き込むためにはそのマイコン専用の書き込み器、プログラマ(ライタとも言います)が必要です。
私が使っているマイクロチップ社のPICというマイコンの場合、そのプログラマは、大きく分けて次の3種類あります。
(1)マイクロチップ社純正のプログラマ
機能の違いで安いものから高いものまでいくつかありますが、趣味レベルでは安いもので十分と思います。もっとも安いのは旧モデルになりますがPICkit2で、秋月電子で3500円で売っています。その後継の最新型はPICkit3で、同じく秋月電子で4500円です。

(2)純正以外の市販のプログラマ
例えば、やはり秋月電子でAKI-PIC2というものがあります。これは上記のPICkit2と互換とのことです。値段は5300円と少し高いですが、ゼロプレッシャーソケットがついていて使いやすいです。

(3)自作のプログラマ
検索するといろいろなものが見つかると思います。
有名なものでは、JDMプログラマ、その亜種であるRCDライタなどがあります。その他、Writer509PICerFTなども使いやすくて人気があるようです。
JDMプログラマやRDCライタは比較的安い部品だけで作れる反面、PCのシリアルポートを、少しクセのある使い方をしているため、PCとの相性の問題がある場合があるようです。
Writer509はシリアルポートを素直な使い方をしているので、安定性がよいようです。また、USB-シリアル変換を使えば、シリアルポートのないPCでも使えます。USBで使用できる回路も簡単で作りやすいのですが、1つ大きな欠点があります。それは、このライタ自身にPICマイコンを使っているため、ライタを作るためにライタが必要という「鶏と卵問題」です。リンク先のページでその問題を回避する方法も紹介されています。
PICerFTはUSB接続で、しかも部品代も比較的安く、「鶏と卵問題」もないというとても優れたプログラマのようです。

以上のように、PICマイコンのプログラマには市販品から自作のものまで、多種多様なものがあります。電子工作初心者で、工作に自信がない方は安全、安心、そして時間の節約のため(1)か(2)の市販品を買われることをお勧めします。昔は市販のプルグラマがもっと高かったので自作する人も多かったようですが、今では市販品も安くなったので、プログラマを自作する人は、お金の節約よりも、作ること自身を楽しむ目的が大きいのかもしれません。

ちなみに、私はどんなプログラマを使っているかと言いますと、最初の1台は純正ではない市販品のプログラマを購入して使っていました。そして、今は自作のプログラマを愛用しています。愛用の自作プログラマはどんなものかと申しますと、(3)で紹介したどれでもありません。それは、Writer509をベースに改良したもので、PIC18F14K50という比較的安くてUSB機能を内蔵したマイコンを使った、USB接続のWriter509互換器です。その詳細は後日紹介させていただく予定です。


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